ありがとう。

2019年、4月9日。
突然の訃報。



がんと闘っていた、かつてのベリー仲間とお別れしてきました。



ただただ信じられない、信じたくない気持ちで…。通夜の会場に向かいながら、なんだか夢の中の景色をみているような、どこか現実味を帯びない空間を彷徨っているような不思議な感覚でした。出来る事なら悪い夢であって欲しいと願いながら。


会場には彼女の生い立ちや沢山の写真が飾られていて、無邪気で可愛い笑顔で溢れていました。7年の隔たりを一気に縮め、急に現実に引き戻される瞬間でした。


棺の中で眠りについた顔は穏やかで無邪気で可愛くて、今にも目を覚ましそうで…涙が溢れて言葉になりませんでした。やり場のない気持ちとかなしみで胸がぎゅっとなり、自分を保つ為に何度も天井を仰ぎ、深呼吸をしました。


痛かっただろう苦しかっただろう、もっと沢山やりたい事があっただろう、ご両親の心の痛みと深い悲しみに、そこにある理不尽過ぎる現実に、抗えない現実に、悲し過ぎる現実に、心が引き裂かれる想いでした。



みんなに愛されて、いつも周りの人を明るく楽しくしてくれて、病気とも勇敢に戦い抜いた彼女の人生は本当に尊く、その輝きに沢山の人が照らされ、パワーを頂いていたと思います。ありがとうの言葉しか浮かんできません。ご両親からも沢山お話を聞かせて頂く事が出来、最期に会うことが出来て本当に良かったと思いました。



いのちは本当に儚い。
今日があっても、明日まで続くとは限らない。


これまでもいくつかの別れを経験し、その度に思い知らされているはずなのに…



決して慣れる筈もなく
喪失感やかなしみで立ち直れなくなるくらい打ちのめされる。



終わりがあるから、生きる意味があるのだと何かで読んだことがあります。
あらゆるいのちには必ず終わりがあり、それはいつか選べないのだと。だからこそどう生き、大切なひとに何を伝えるかが人生のミッションなのだと。



毎日を当たり前と思わず、限りある時間の大切なひとかけらだと思って過ごす事。



今を決して投げやりにせず、大切に丁寧に生きること。



忘れずにいたいです。

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