表現する事は

最近やっと気付いた事。



役(キャラクター)を客観的に観察し、様々な視点から分析して、自分を抑えて少し離れたところに立ち、演じてみること。

以前は、そのキャラクターが自分だったらどう感じてどう動くのかを想像し、意識して演じていた。



それだと簡単に深い感情にアクセスはできるけど、自分の主観が入りすぎて『我』が強く出すぎる。



演じるべきキャラクターの感情ではなく、わたしの生の感情をキャラクターに託けてだぶちまけてるだけの、表現とは少し違うものになってしまっていたのだ。



表現する事は
自分を生のままさらけ出すのとは違う。キャラクターを自分とは切り離して深く分析し、咀嚼し、客観的に寄り添い、試行錯誤を重ねた上でやっと演じる事ができるんじゃないかと…恥ずかしながら今更気付いてしまった。



本当に、今更なのだけど、
今更だけどやっと気付けて良かったと思う。



鏡獅子の弥生も、
今練習を始めている曲も、
自分的には踊りが変化してきていると感じられる。



以前はすっぽり自分だったものが
今は自分の外側にふんわり空気の膜を纏ってるような感覚に変わった。それから、音の微妙な余韻やニュアンスに敏感になった



自分とは違う感覚や感情にアンテナを集中させると、ふと違う景色が見えてくる時がある。とても新鮮で楽しい発見だ。



音楽に色や匂い、季節や温度を感じ、それをニュアンスとして表現しようとしてみたり、振付をまるごと全く違う曲で踊る試みもしている。



キャラクターが変われば、感情が変わる。
動きの動機も、間合いも、テンポも変わる。




自分を通してキャラクターを見るのではなく
一旦自分を離れて、第三者の立場になって見て、分析すること。我の強い自分を傍らに置く作業だ。自分を消す作業だけど、結果的にそれが自分と向き合う事に繋がる。



今まで意識が外に向いて外に答えを求めようとしてた自分が、少しずつ自分と向き合えるように変わり始めてきた。嫌いな自分を切り捨てて行こうとせず、全て受け入れていくことを許し始めた。
  


ゆっくり、少しずつだけど。
投げださず、諦めず、マイペースで進歩していけたら良いなと思う。




J'aime vivre librement

Rira Dancer & Model

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