マグノリア
この時期になるとやたら待ち遠しいのはマグノリア、雪柳、さくら。
どれも幼い頃の記憶に鮮明に残る花々で、中でもマグノリアは物心ついた頃いつも遊んでいた神社に咲いていて、自分の顔ほどもある大輪の白い花と香りが何とも言えず好きでたまらなかった。
2016年、3月。
フラワーアーティストさんにお願いして準備して頂いたマグノリアの花で撮影。
マグノリアは傷みやすく、すぐに花が落ちてしまうので難しいと言われた。
準備して頂いた小ぶりのマグノリアも美しかったけれど、再現したかった『記憶の中のマグノリア』とは程遠く、イメージしていた表現をカタチにする事は出来なかった。
結局その時に撮影した作品は、マグノリアではなく蠟梅のものを採用。
記憶の中の、大輪のふっくらと咲いた白いマグノリア。小さかった自分は高い木の上で神々しく咲く天国の花のように感じていた。
スタジオ撮影は難しそうなので、いつか木の下で、落ちたマグノリアの花たちと撮影出来たらと焦がれるばかり。
花に対する幼い頃の記憶や思い、冷たい地面に横たわる哀しさ、白という色の持つ情緒、清らかさ、潔さ。
頭の中で映像があれこれ浮かんできている。いつかこれを表現したいと思う。
今年はあの日見たマグノリアの木に逢いに行ってみるのも良いかもしれない。まだ花を咲かせてくれているだろうか。
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