さくら2022

数日前の事なんだが、早朝にさくらを見にいってきた。
さくらの作品を撮るために、毎年この時期1日だけ、早朝にとある場所へ。
早朝のさくらは、儚げで物悲しい佇まい。
冷たい風に震えながら、はらはらと花びらを散らしていた。
『願はくば 花の下にて春死なむ その如月の 望月の頃』



毎年さくらを見る度に、思い出す和歌。



残りの人生で、あと何回こうして春を迎えてさくらを見る事ができるのだろう。この歌に込められた想いや情景を、辿る。



この世に生まれ、人生を旅して、最期に見たい景色が満開のさくら。日本人の遺伝子のなかにこの春の風景は昔から刻まれているのだろう。

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